楽器買取コラム COLUMN

2025.08.20

サルサ楽器買取完全ガイド – 高価買取のコツと専門業者選び

サルサ楽器買取完全ガイド – 高価買取のコツと専門業者選び

情熱的なラテンリズムで世界中を魅了するサルサ音楽。その独特なサウンドを生み出すサルサ楽器は、パーカッション中心の特殊な編成で構成されています。「使わなくなったコンガを売りたい」「ティンバレスの買取相場を知りたい」そんなサルサ楽器の売却を検討している方に向けて、この記事ではサルサ楽器特有の買取ポイントから高価買取を実現する専門知識まで、包括的にご紹介します。

サルサ楽器は一般的な楽器と比較して専門性が高く、適切な知識なしに売却すると本来の価値を正しく評価されない可能性があります。この記事を読むことで、あなたのサルサ楽器を最大限の価値で現金化する方法が理解できるはずです。

サルサ音楽とは?楽器構成の基本知識

サルサ音楽の特徴と歴史

サルサとは、カリブ海周辺の音楽(キューバのソンやルンバ、マンボ、プエルトリコのプレーナやボンバなど)にジャズやロック、ソウルなどの要素が加わり60年代~70年代のニューヨークで誕生したアメリカ生まれのラテン音楽です。

サルサにおいてメインとされる楽器は打楽器なのです。特にサルサにおいては、「クラーベ・コンガ・カンパーニャ(カウベル)」という楽器はとても重要視され、これらの楽器を中心に音楽を作り上げていきますという特徴があります。

サルサで使用される主要楽器と買取需要

キューバ音楽では、楽器もアフリカに起源をもつものとヨーロッパに起源をもつものとがあり、伝統的かつ独特なものが多くその音楽を特徴付ける要素の一つになっていますため、それぞれの楽器には独特の価値と買取市場があります。

楽器名 楽器の特徴 買取需要 相場価格帯
コンガ 樽型の片面太鼓、キント・トレスドス・サリドールの3種 ★★★★★ 30,000円~200,000円
ティンバレス 大小二組のスネア型太鼓 ★★★★☆ 50,000円~300,000円
ボンゴ 大小二つの小太鼓が固定されたもの ★★★☆☆ 15,000円~80,000円
クラーベス 2本1組の木製打楽器 ★★☆☆☆ 3,000円~15,000円
ギロ 瓢箪に刻み目、木棒で擦って音を出す ★★☆☆☆ 5,000円~25,000円
カウベル 金属製のベル、カンパーニャとも呼ばれる ★★★☆☆ 8,000円~40,000円

サルサ楽器買取で失敗しないための基礎知識

サルサ楽器特有の査定ポイント

サルサ楽器の買取では、一般的な楽器買取とは異なる専門的な査定ポイントがあります。これらを理解することで、適正な査定を受けることができます。

1. 音色と響きの確認

サルサ楽器は音色が命です。特にコンガやティンバレスでは、皮の張り具合や本体の材質による音の違いが査定に大きく影響します。

2. 製造地域と伝統性

キューバ、プエルトリコ、ドミニカ共和国など、本場で製造された楽器は高い評価を受ける傾向があります。

3. 手工芸品としての価値

多くのサルサ楽器は手作りで、職人の技術や装飾性も査定額に影響します。

査定項目 重要度 確認ポイント 価格への影響
皮(ヘッド)の状態 ★★★★★ ひび割れ、伸び、変色の有無 20-40%の変動
本体材質 ★★★★☆ 木材の種類、加工精度 15-30%の変動
金属部分 ★★★☆☆ 錆び、腐食、変形の確認 5-15%の変動
装飾・彫刻 ★★★☆☆ 手彫りの有無、芸術性 10-25%の変動
サイズ・セット性 ★★★★☆ 標準サイズ、セット完成度 10-20%の変動

メーカー・ブランド別の買取傾向

サルサ楽器には世界的に評価の高いブランドが存在し、ブランドによって買取価格に大きな差が生まれます。

高価買取が期待できるブランド

ブランド名 製造国 特徴 買取相場上昇率
Giovanni Palladino イタリア 手工芸コンガの最高峰 +50-80%
LP (Latin Percussion) アメリカ プロ仕様の定番ブランド +30-50%
Gon Bops アメリカ 高品質コンガ・ボンゴ +25-40%
Toca アメリカ コストパフォーマンス重視 +10-25%
Meinl ドイツ パーカッション全般に強み +20-35%

楽器別詳細買取ガイド

コンガ(Conga)の買取ポイント

コンガはサルサ音楽の心臓部とも言える楽器です。樽型の片面太鼓でルンバからサルサまで幅広く使用される打楽器。主にルンバでは、一番小さいキント、トレスドス、一番大きいサリドールの三つが使用されるという特徴があります。

コンガ買取の重要ポイント

  • セット構成:3本セット(キント・コンガ・トゥンバドーラ)が最高評価
  • 皮の状態:天然皮か人工皮か、張替え履歴の有無
  • 胴体材質:一木造り、合板、ファイバーグラスの区別
  • ハードウェア:チューニングシステムの種類と状態

コンガのサイズ別買取相場

サイズ/名称 直径 用途 買取相場
キント 11インチ 高音域、リードパート 20,000円~80,000円
コンガ(セカンド) 11.75インチ 中音域、基本リズム 25,000円~90,000円
トゥンバドーラ 12.5インチ 低音域、ベースライン 30,000円~100,000円
スーパートゥンバ 14インチ 超低音域、特殊用途 35,000円~120,000円

ティンバレス(Timbales)の買取ポイント

大小二組のスネア型太鼓。サルサやチャランガ編成の楽団などで主に使用されるティンバレスは、サルサのリズムセクションで重要な役割を果たします。

ティンバレス査定の専門ポイント

  • シェル材質:ブラス、スチール、アルミニウムによる音色の違い
  • サイズ組み合わせ:標準的な13″×14″、14″×15″などの組み合わせ
  • 付属品:カウベル、ブロック、スタンドの完備状況
  • ブランドとモデル:LP、Gon Bops、Toca等の人気ブランド

ボンゴ(Bongos)の買取ポイント

大きさの違う二つの小さな太鼓が固定されたもので、膝の間にはさんで手のひらや指で叩かれるボンゴは、サルサでのソロパートや装飾的な演奏で活躍します。

ボンゴ特有の査定要素

  • ペア構成:マチョ(小)とヘンブラ(大)のサイズバランス
  • 接続部分:2つの太鼓を繋ぐ金属部分の強度
  • 演奏傷:手で叩く楽器特有の使用痕跡の評価
  • チューニング:皮の張り具合と音程の安定性

サルサ楽器を高く売るための5つの戦略

戦略1:楽器の歴史とストーリーを整理する

サルサ楽器は文化的背景が重要視されるため、楽器の来歴や購入時のエピソードが査定額に影響することがあります。

価値を高める情報

  • 購入地:本場キューバ、プエルトリコでの購入歴
  • 製作者情報:職人の名前や工房の詳細
  • 使用歴:プロミュージシャンとの共演、ライブでの使用
  • メンテナンス履歴:専門店での調整、皮の交換履歴

戦略2:専門性の高い買取業者を選定する

一般的な楽器買取店では、サルサ楽器の真の価値を評価できない場合があります。ラテン音楽やパーカッション専門の知識を持つ業者を選ぶことが重要です。

業者タイプ サルサ楽器専門性 査定精度 推奨度
ラテン音楽専門店 ★★★★★ ★★★★★ ★★★★★
パーカッション専門店 ★★★★☆ ★★★★☆ ★★★★☆
楽器専門買取店 ★★★☆☆ ★★★☆☆ ★★★☆☆
総合リサイクル店 ★☆☆☆☆ ★★☆☆☆ ★☆☆☆☆

戦略3:楽器の状態を最適化する

サルサ楽器は音が命なので、売却前の調整が査定額に大きく影響します。

売却前のメンテナンス項目

メンテナンス項目 作業内容 費用目安 査定額向上
皮の張り調整 適正なピッチでのチューニング 0円(自分で可能) 5,000円~15,000円
皮の交換 劣化した皮の新品交換 8,000円~25,000円 10,000円~40,000円
金属部分の清掃 錆び落とし、磨き上げ 1,000円~3,000円 3,000円~8,000円
本体の清掃・艶出し 木材用ワックス、オイル仕上げ 2,000円~5,000円 5,000円~12,000円

戦略4:セット売りで価値を最大化

サルサ楽器は単体よりもセットでの使用が一般的なため、セット売りが高価買取の鍵となります。

高価買取が期待できるセット構成

  • コンガ3本セット:キント+コンガ+トゥンバドーラ
  • ティンバレスセット:本体+カウベル+ブロック+スタンド
  • パーカッションセット:ボンゴ+クラーベス+ギロ+マラカス
  • アクセサリー込み:スタンド、ケース、スティック類

戦略5:売却タイミングの最適化

サルサ楽器には需要の波があります。以下の時期を狙うことで、より高い査定額が期待できます。

  • 夏季(6-8月):サルサフェスティバル、夏イベントシーズン
  • 年末(11-12月):年末パーティー、新年ライブ準備
  • 新学期前(2-3月):音楽教室、大学サークル活動開始
  • ボーナス時期:楽器購入予算が潤沢な時期

サルサ楽器買取でよくあるトラブルと対策

査定額に関するトラブル

トラブル事例1:専門性の低い査定員による過小評価

対策:事前にサルサ楽器の専門知識を持つ査定員がいるか確認し、可能であれば指名で査定を依頼する。

トラブル事例2:偽物・模造品との誤認

対策:本物である証拠(購入証明書、職人のサイン、製造番号等)を準備し、製造過程の説明ができるようにする。

取引に関するトラブル

トラブル事例3:配送中の破損

対策:皮楽器は特に破損しやすいため、専用梱包材の使用と保険付き配送を必須とする。

トラブル事例4:音の確認不足

対策:売却前に動画撮影で音の確認を行い、査定員との認識相違を防ぐ。

買取業者の選び方:サルサ楽器専門チェックリスト

必須確認項目

確認項目 重要度 確認方法
ラテン楽器の取扱実績 ★★★★★ 過去の買取事例、専門サイトでの紹介確認
査定員の専門知識 ★★★★★ 音楽経験、パーカッション演奏歴の有無
適正価格での査定 ★★★★☆ 複数業者との価格比較
丁寧な梱包・配送 ★★★★☆ 梱包方法の事前説明、保険対応
アフターサポート ★★★☆☆ 査定後の質問対応、クレーム処理体制

優良業者の見分け方

推奨できる業者の特徴

  • ラテン音楽コミュニティとの繋がり:サルサダンス教室、ラテンバンドとの取引実績
  • 楽器修理・調整サービス:買取だけでなく、メンテナンス技術も保有
  • 海外ネットワーク:本場ラテンアメリカとの輸入・販売ルート
  • 音楽イベント参加:サルサフェスティバルやラテン音楽イベントでの出展

避けるべき業者の特徴

  • 専門知識の欠如:サルサとマーチングバンドの区別がつかない
  • 画一的な査定:ブランドと外観のみで判断する
  • 音の確認なし:実際に音を聞かずに査定を行う
  • 文化的背景の無視:楽器の歴史や製作背景を考慮しない

地域別サルサ楽器買取事情

首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)

日本最大のサルサコミュニティを抱える首都圏では、専門業者も多く競争が激しいため、比較的高い買取価格が期待できます。

エリア特徴 買取相場 専門業者数 取引のしやすさ
東京都心部 全国最高水準 10社以上 ★★★★★
神奈川県 東京に準ずる水準 5-8社 ★★★★☆
埼玉・千葉県 やや低めだが安定 3-5社 ★★★☆☆

関西圏(大阪・兵庫・京都)

関西圏もサルサシーンが活発で、特に大阪ではラテン音楽専門店が複数存在します。首都圏に次ぐ買取相場が期待できます。

その他地域

地方都市では専門業者が少ないため、宅配買取や出張買取を活用することが重要です。また、地域のサルサコミュニティとの直接取引も選択肢の一つとなります。

サルサ楽器買取の今後の展望

市場動向と将来性

サルサ音楽は世界的に人気が拡大しており、日本でも愛好者が増加傾向にあります。これに伴い、サルサ楽器の買取市場も拡大が予想されます。

市場拡大要因

  • 健康ブーム:サルサダンスの健康効果への注目
  • 文化交流:ラテンアメリカとの文化交流増加
  • 音楽教育:多様な音楽教育への関心高まり
  • 動画配信:YouTube等でのサルサ演奏動画人気

新しい買取スタイルの登場

オンライン専門サービス

サルサ楽器に特化したオンライン買取サービスが登場し、全国どこからでも専門査定を受けられる環境が整いつつあります。

コミュニティ直接取引

サルサコミュニティ内での楽器売買プラットフォームも発展しており、愛好者同士の直接取引が活発化しています。

実際の買取事例とケーススタディ

成功事例:LP Giovanni Conga Set

楽器:LP Giovanni Palladino製 コンガ3本セット
購入価格:350,000円(10年前)
買取価格:280,000円
成功要因:定期メンテナンス、完全セット、専門業者選定

失敗事例:Toca Bongo

楽器:Toca製 ボンゴ
購入価格:45,000円(5年前)
買取価格:8,000円
失敗要因:一般リサイクル店での査定、皮の劣化放置

まとめ:サルサ楽器を最高価格で売却するために

サルサ楽器の買取で成功するためには、以下の5つのポイントが重要です:

  1. 専門知識を持つ業者の選定:ラテン音楽の理解がある買取業者を選ぶ
  2. 楽器状態の最適化:音質を重視したメンテナンスの実施
  3. 文化的価値の伝達:楽器の背景やストーリーを適切に説明
  4. セット売りの活用:単体よりもセット構成での売却
  5. 適切なタイミング:需要の高い時期を狙った売却

サルサ楽器は単なる「物」ではなく、ラテン文化の一部として価値を持つ特別な楽器です。その価値を正しく理解し、適切に評価してくれる買取業者を見つけることで、あなたの大切なサルサ楽器を最高の価格で次の演奏者に引き継ぐことができるでしょう。

まずは複数の専門業者に相談し、あなたのサルサ楽器の真の価値を確認してみてください。情熱的なサルサのリズムを刻んできた楽器が、新しいオーナーの元で再び輝きを放つことを願っています。


注意事項: 本記事の買取相場は目安であり、実際の査定額は楽器の状態、市場動向、業者によって異なります。売却前には必ず複数業者での査定をお勧めします。


2025.08.20

ギター買取相場の見極め方(フェンダー、ギブソン別)【高額買取の巻き】

愛用してきたギターを手放す時、「このギターは一体いくらで売れるのだろう?」と不安に感じることはありませんか?特にフェンダーやギブソンなどの人気ブランドのギターは、モデルや年代によって買取価格が大きく異なるため、正しい相場を知ることが高価買取への第一歩となります。

本記事では、ギター買取相場の見極め方を徹底解説します。フェンダーとギブソンを中心に、具体的な買取価格の調べ方や査定のポイント、さらに買取価格を最大化するためのテクニックまでプロの視点からお伝えします。

ギター買取相場を左右する5つの重要要素

ギターの買取価格は複数の要素によって決定されます。まず基本となる5つの要素を理解しましょう。

1. ブランド・メーカーの影響力

ギター業界では、特定のブランドが圧倒的な人気と価値を持っています。中でもフェンダーとギブソンは「ビッグ2」と呼ばれ、中古市場でも安定した需要があります。

ブランド 買取相場の特徴 人気モデル例
Fender(フェンダー) ストラトキャスター、テレキャスターが特に高値 Stratocaster、Telecaster、Jazz Bass
Gibson(ギブソン) レスポール、SGが代表的高価買取モデル Les Paul、SG、ES-335
Epiphone ギブソンの廉価版ブランドとして安定需要 Les Paul Standard、SG Standard
Squire フェンダーの廉価版、入門者向けとして需要 Classic Vibe、Contemporary

2. 製造年代(ヴィンテージ価値)

ギターの製造年代は買取価格に大きな影響を与えます。特に以下の年代は「ゴールデンエイジ」と呼ばれ、高額査定の対象となります。

フェンダーのゴールデンエイジ

  • 1950年代~1960年代前半:最高値の黄金時代
  • 1970年代~1980年代前半:安定した人気
  • 1990年代後半~2000年代:現代ヴィンテージとして注目

ギブソンのゴールデンエイジ

  • 1958年~1960年:「バースト」と呼ばれる最高峰
  • 1968年~1969年:仕様変更前の人気年代
  • 1990年代:品質安定期として評価

3. モデル・シリーズの希少性

同じブランドでも、モデルやシリーズによって買取価格は大きく変わります。

価格帯 フェンダー ギブソン
最高級(50万円以上) Custom Shop、Master Built Historic Collection、Custom Shop
高級(20~50万円) American Professional、American Ultra Standard、Studio
中級(10~20万円) Player Series、Vintera Tribute、Studio
エントリー(5~10万円) Squier Classic Vibe Epiphone Les Paul Standard

4. コンディション(状態)

ギターの状態は買取価格に直結します。以下の要素が特に重要です。

  • ボディの傷・凹み:見た目に大きく影響
  • ネックの反り・ひねり:演奏性に関わる重要要素
  • フレットの摩耗:交換費用を考慮した査定
  • 電装系の動作:ピックアップ、ポット類の不具合
  • オリジナルパーツの有無:改造の有無と純正品保持

5. 付属品の完備状況

元箱や証明書、付属品の有無は査定額に大きく影響します。

付属品 査定への影響 備考
ハードケース +5~15% 純正品は特に評価が高い
保証書・証明書 +3~10% 真贋証明として重要
取扱説明書 +1~3% 完品性の証明
ストラップ・ケーブル +1~2% 純正品の場合

フェンダーギター買取相場の詳細分析

フェンダーは1946年の創業以来、エレキギターの代名詞的存在として君臨し続けています。特にストラトキャスターとテレキャスターは不動の人気を誇り、買取市場でも安定した高値を維持しています。

フェンダー・ストラトキャスター買取相場

シリーズ 製造年代 買取相場 特徴・注意点
Custom Shop 1990年代~現在 400,000~2,000,000円 Master Builtは特に高額。John Cruz、Dale Wilson等のビルダー作品は premium
American Standard/Professional 1987年~現在 120,000~300,000円 年代により名称変更。2008年以降は特に人気
American Vintage Reissue 1982年~2012年 150,000~350,000円 ’57、’62が特に人気。製造終了で価値上昇中
Highway One 2002年~2011年 80,000~150,000円 アメリカ製としてはコスパ良好。薄いフィニッシュが特徴
Player Series(旧Mexican Standard) 1991年~現在 50,000~90,000円 メキシコ製。入門~中級者に人気

フェンダー・テレキャスター買取相場

シリーズ 製造年代 買取相場 ポイント
Custom Shop 1990年代~現在 350,000~1,500,000円 NoCaster、Broadcaster仕様は特に高額
American Standard/Professional 1987年~現在 100,000~250,000円 ブリッジの仕様により価格差あり
American Vintage Reissue 1982年~2012年 130,000~280,000円 ’52 Reissueが人気。アッシュボディは高評価
Baja Telecaster 2007年~2020年 70,000~120,000円 S-1スイッチ搭載。メキシコ製の中では高評価

フェンダー買取で注意すべきポイント

1. シリアルナンバーの確認

フェンダーのシリアルナンバーは製造年代の特定に不可欠です。偽物も多く出回っているため、正確な確認が必要です。

  • ヘッド裏のシリアル:1976年以降の米国製
  • ネックプレートのシリアル:1954年~1976年
  • Made in Japan/Mexico表記:海外製造品の確認

2. ピックアップの重要性

フェンダーのピックアップは年代により大きく音が異なり、査定にも影響します。

  • 1950年代後期~1960年代前期:クリアな高音が特徴
  • 1970年代:出力が大きく、ロック向き
  • 1980年代以降:バランス重視の現代的サウンド

ギブソンギター買取相場の詳細分析

ギブソンは1894年創業の老舗ギターメーカーで、特にレスポールモデルは「ギターの王様」とも呼ばれています。木材の品質と伝統的な製造技術により、独特の温かみのある音色を生み出しています。

ギブソン・レスポール買取相場

シリーズ 製造年代 買取相場 特徴・査定ポイント
Historic Collection 1993年~現在 500,000~3,000,000円 1958~1960年のリイシュー。R8、R9、R0が人気
Standard(1976年以降) 1976年~現在 150,000~400,000円 年代により価格差大。1990年代後期は特に人気
Studio 1983年~現在 80,000~200,000円 機能重視モデル。年代により仕様変更多数
Tribute 2011年~現在 90,000~150,000円 USA製でコスパ良好。Limited Edition は高評価
Epiphone Les Paul 1993年~現在 20,000~80,000円 韓国・中国・インドネシア製。Standard Plusは人気

ギブソンSG買取相場

モデル 買取相場 特徴
SG Standard(1960年代) 800,000~2,500,000円 オリジナル・ヴィンテージ。コンディションで大きく変動
SG Standard(1990年代~2000年代) 120,000~250,000円 現代的な仕様で演奏性良好
SG Special 80,000~180,000円 P90搭載モデル。独特のサウンドで根強い人気
Epiphone SG 15,000~60,000円 エントリーモデルとして人気

ギブソン買取で重要な査定ポイント

1. ヘッドストック折れの確認

ギブソンの弱点として知られるヘッドストック折れは、査定額に大きく影響します。

  • 折れの有無:目視・触診による確認
  • 修理歴:適切な修理なら大幅減額は避けられる
  • 予防策:スタンド使用時の注意

2. 木材の質とマッチング

ギブソンは木材の質が音色と価値に直結します。

木材 特徴 査定への影響
マホガニー 温かみのある音色 標準的評価
メイプル 明るくアタック感のある音 フレイムメイプルは高評価
ローズウッド 深みのある低音 ブラジリアンローズウッドは最高評価

ギター買取相場の調べ方【実践編】

正確な買取相場を調べるには、複数の情報源を組み合わせることが重要です。

1. オンライン相場確認方法

①ヤフオク・メルカリでの落札相場

実際の取引価格を知る最も確実な方法です。

  • ヤフオク:「落札相場」で過去3ヶ月の取引を確認
  • メルカリ:「SOLD」商品で実際の売買価格をチェック
  • 注意点:個人取引のため、買取店価格より高めに設定

②楽器店の中古価格

店頭価格から買取相場を逆算します。

  • 計算式:店頭価格 × 0.4~0.7 = 買取価格の目安
  • 確認サイト:イシバシ楽器、島村楽器、サウンドハウス等

2. 専門サイト・アプリの活用

サービス名 特徴 活用法
ギタセク ギター専門の相場情報 モデル別の詳細相場をチェック
楽器探偵団 楽器の真贋・価値判定 ヴィンテージギターの鑑定に活用
Reverb 海外ギター取引サイト 世界相場との比較に利用

3. プロによる無料査定の活用

最も正確な相場を知るには、専門業者の査定を受けることです。

おすすめ査定方法

  • LINE査定:写真を送るだけで簡易査定
  • Web査定:詳細情報を入力して査定
  • 出張査定:自宅で実物を見てもらう

買取価格を最大化する7つの戦略

同じギターでも、売り方次第で買取価格は大きく変わります。プロが実践している価格最大化のテクニックをお教えします。

1. 最適なタイミングで売る

市場動向を読む

  • 春・秋:新学期・新生活の需要増
  • アーティストの活動:使用楽器の注目度上昇
  • 限定モデル発売前:旧モデルの駆け込み需要

2. コンディションの最適化

査定前の準備チェックリスト

項目 作業内容 効果
クリーニング 指板オイル、ボディポリッシュ 見た目の改善で+5~10%
弦交換 新品弦に交換 演奏可能状態で+3~5%
セットアップ ネック調整、オクターブ調整 完璧な状態で+5~15%
小傷の処理 コンパウンドで軽微な傷を除去 外観改善で+3~8%

3. 付属品の完備

付属品の有無は査定額に大きく影響します。

高価買取につながる付属品ランキング

  1. ハードケース:純正品は特に高評価
  2. 保証書・認定書:真贋の証明として重要
  3. オリジナルパーツ:改造した場合の純正部品
  4. 取扱説明書:完品性の証明
  5. ストラップ・ケーブル:純正品の場合

4. 複数業者での相見積もり

買取業者によって得意分野が異なるため、複数の査定を取ることが重要です。

業者タイプ 特徴 向いているギター
楽器専門店 専門知識豊富、適正価格 ヴィンテージ、高級ギター
リサイクルショップ 手軽、即金性 エントリーモデル
オンライン買取 全国対応、効率的 人気モデル、現行品
楽器買取専門業者 高価買取、専門性 全ジャンル対応

5. 改造・カスタムの取り扱い

改造されたギターの査定は複雑ですが、適切な対応で価値を最大化できます。

改造別対応策

  • 有名ブランドのパーツ:Seymour Duncan、DiMarzio等は加点要素
  • オリジナルパーツ保管:純正品があれば大幅減額を回避
  • プロの改造:有名リペアショップの作業は評価される
  • 可逆的改造:元に戻せる改造は減額が少ない

6. 売却方法の選択

ギターの価値と状況に応じて、最適な売却方法を選びましょう。

売却方法 メリット デメリット 適したギター
買取業者 確実・迅速・安全 価格は市場価格より低め 汎用性の高いモデル
オークション 高値の可能性 手間・リスク レア・ヴィンテージ
委託販売 専門店のノウハウ活用 時間がかかる 高級・希少モデル
個人売買 最高価格の可能性 トラブルリスク大 特殊・マニア向け

7. 交渉テクニック

買取業者との交渉で価格アップを狙うテクニックです。

効果的な交渉のポイント

  • 複数査定の提示:他社の査定額を交渉材料に
  • ギターの特徴をアピール:レアポイント、状態の良さを説明
  • まとめ売りの提案:複数本or関連機材との同時売却
  • 即決条件の確認:その場で決めることでの追加査定

買取業者選びの重要ポイント

ギター買取で失敗しないためには、信頼できる業者選びが不可欠です。

優良業者の見分け方

1. 専門知識の有無

ギターの真価を理解できる専門知識を持った業者を選びましょう。

確認項目 優良業者の特徴 注意すべき業者
査定スタッフ 楽器経験者、専門資格保持者 アルバイト、知識不足のスタッフ
査定内容 詳細説明、根拠の提示 一方的な査定額提示のみ
取扱実績 ヴィンテージ・高級品の実績豊富 一般楽器のみ、実績不明
店舗・HP 専門的情報が充実 情報が少ない、曖昧

2. 買取実績の透明性

過去の買取実績が公開されている業者は信頼性が高いです。

  • 具体的な買取価格:モデル名、年式、価格が明記
  • 更新頻度:定期的に最新情報が更新されている
  • 多様性:様々なブランド・価格帯の実績

3. 査定・手数料の透明性

項目 理想的な条件 注意点
査定料 完全無料 査定料を請求する業者は避ける
出張費 無料または明確な条件提示 後から追加費用を請求されるリスク
キャンセル料 無料 高額なキャンセル料は要注意
振込手数料 業者負担 買取額から差し引く業者もある

信頼できる買取業者の特徴

1. 適正な査定プロセス

  • 時間をかけた査定:急かされない、丁寧な確認
  • 査定理由の説明:なぜその価格なのか根拠を示す
  • 相場との比較:市場価格との整合性
  • 改善提案:より高く売るためのアドバイス

2. アフターサービス

  • 査定後のフォロー:疑問への丁寧な回答
  • 買取後の対応:トラブル時の迅速な対応
  • 情報提供:市場動向や楽器情報の提供

注意すべき買取トラブルと対策

ギター買取では様々なトラブルが発生する可能性があります。事前に知っておくことで被害を防げます。

よくあるトラブル事例

1. 査定額の大幅減額

事例:「傷を発見したため50%減額」と後から通告される

対策

  • 事前査定時に詳細な状態を伝える
  • 査定根拠を必ず確認する
  • 減額理由に納得できない場合は断る

2. 偽物・コピー品の指摘

事例:「これは偽物なので買取できない」と言われる

対策

  • 購入時の証明書を保管しておく
  • 複数業者での査定を受ける
  • 専門鑑定機関での鑑定書取得

3. 強引な契約

事例:「今日決めないと価格が下がる」と契約を急かされる

対策

  • 即決を求める業者は避ける
  • 必ず複数業者で比較検討
  • クーリングオフ制度を理解しておく

トラブル回避のための確認事項

確認項目 内容 タイミング
業者の身分確認 古物商許可番号、会社所在地 査定依頼前
査定条件 出張費、査定料、キャンセル料 査定依頼時
査定根拠 価格算出の詳細理由 査定実施時
契約内容 買取価格、支払時期、条件 契約前

2025年ギター買取市場の展望

ギター買取市場は常に変化しています。最新のトレンドを把握しておくことで、より有利な売却タイミングを見極められます。

注目の市場動向

1. ヴィンテージギターの価格高騰

特に1950年代~1960年代のフェンダー・ギブソンは投資対象としても注目され、価格が上昇傾向にあります。

  • 1958-1960年 Gibson Les Paul Standard:年間10-15%の価格上昇
  • 1960年代前期 Fender Stratocaster:安定した高値維持
  • 希少カラー・仕様:通常仕様の2-3倍の価格

2. 現代製高級ギターの人気

技術進歩により、現代製のギターでも高い評価を受けるモデルが増加しています。

トレンド 対象モデル 市場への影響
カスタムショップ人気 Fender Custom Shop、Gibson Historic 新品・中古ともに安定需要
アーティストモデル シグネチャーモデル各種 アーティスト活動に連動した価格変動
限定モデル 記念モデル、数量限定品 発売と同時に価格上昇

3. エフェクター・アンプとのセット需要

ギター単体ではなく、関連機材とのセット売却が高評価される傾向があります。

  • ヴィンテージアンプ:Fender Twin Reverb、Marshall JCM800等
  • エフェクター:Ibanez Tube Screamer、Boss各種
  • ケーブル・アクセサリー:高級品は意外に高値

まとめ:ギター買取で後悔しないための行動指針

ギター買取で成功するには、正しい知識と準備が不可欠です。以下のポイントを実践することで、愛用したギターを適正価格で売却できるでしょう。

買取成功のための最重要ポイント

1. 事前の情報収集を怠らない

  • 所有ギターの詳細スペック確認
  • 複数の方法で相場調査
  • 市場動向の把握
  • 買取業者の評判調査

2. 状態を最良に保つ

  • 定期的なメンテナンス
  • 適切な保管環境
  • 売却前のクリーニング・セットアップ
  • 付属品の保管

3. 戦略的な売却計画

  • 最適なタイミングの見極め
  • 複数業者での相見積もり
  • 交渉技術の活用
  • 売却方法の選択

最後に

大切に使ってきたギターには、音楽的価値だけでなく思い出も詰まっています。その価値を正しく評価してくれる業者を見つけ、次のオーナーへと受け継がれることが、ギターにとっても最良の結果となるでしょう。

本記事の情報を参考に、納得のいくギター買取を実現してください。適正な価格での売却は、あなたの音楽ライフをより豊かにする新たなスタートとなるはずです。

2025.08.19

初めての楽器買取を成功させる3つのポイント|査定額を最大化する完全攻略ガイド

「使わなくなった楽器をどうにかしたいけど、どこに頼めばいいかわからない…」
「大切な楽器だから、できるだけ高く、そして納得のいく形で売りたい!」

楽器の売却を考えたとき、多くの方がこのような不安や希望を抱くのではないでしょうか。
楽器の買取は、単にモノを売るだけではなく、思い出や情熱を次の誰かへと引き継ぐという側面も持ち合わせています。

この記事は、初めて楽器買取を利用するあなたが、後悔することなく、最高の売却体験を得るための完全ガイドです。
買取のプロフェッショナルである私の視点から、査定額を最大化するための3つの重要なポイントを、具体的なアクションプランと共に徹底的に解説します。


ポイント1:楽器の「現状」を正しく把握し、価値を最大限に引き出す

査定額は、楽器の「現在の状態」によって大きく左右されます。
しかし、単に「綺麗かどうか」だけでなく、専門家が見るべきポイントは多岐にわたります。
このポイントを理解することで、あなたの楽器の潜在的な価値を最大限に引き出すことができます。

査定士が見る3つの重要項目

① 動作・演奏性

  • 音が出るか?:エレキギターやベースはアンプに接続し、音が出力されるか。ノイズ(ガリ)はないか。
  • 各パーツの機能:ペグ(糸巻き)、ブリッジ、フレット、スイッチ、ツマミなどが正常に機能するか。
  • ネックの状態:反りはないか?弦高は適切か?
  • 鍵盤の状態(鍵盤楽器の場合):すべての鍵盤が正常に発音するか?打鍵感に問題はないか?

軽微な不具合であれば、正直に申告することでかえって信頼性が増し、スムーズな査定につながります。無理に自分で修理しようとすると、かえって状態を悪化させてしまうリスクがあるため、そのままの状態で見積もりを依頼しましょう。

② 外観・付属品

楽器の外観は、再販時の「第一印象」を決定づけます。
目に見えるキズや汚れだけでなく、細部までチェックすることで、査定額アップが期待できます。

  • 簡単なクリーニング:乾いた柔らかい布で、指紋や手垢、ホコリを丁寧に拭き取るだけでも印象は大きく変わります。金属パーツのサビを落とす専用のクリーナーを使用するのも効果的です。
  • 付属品の有無:購入時のハードケース、ソフトケース、取扱説明書、保証書、専用アダプター、純正パーツ、調整用レンチなどは全て揃っていますか?特に保証書やハードケースは、買取額に大きく影響します。

③ 市場における希少性・需要

あなたの楽器の「モデル」や「メーカー」は、市場でどのくらいの価値があるのでしょうか?
人気ブランドの限定生産モデルや、ヴィンテージ楽器は、驚くほど高価買取される可能性があります。

  • 限定モデル:有名アーティストのシグネチャーモデルや、特定の期間しか製造されなかったモデル。
  • ヴィンテージ楽器:製造から一定年数が経過し、希少価値が高まった楽器。特に1950年代〜70年代のフェンダーやギブソンなどは高額査定が期待できます。
  • 生産完了品:現在は製造されていないが、根強いファンがいるモデル。

【ポイント】
これらの情報をあらかじめ調べておくことで、査定士との交渉がスムーズになり、提示された金額が妥当かどうかを自分で判断する材料になります。


ポイント2:買取業者の「専門性」と「得意分野」を見極める

楽器買取業者は数多く存在しますが、それぞれに得意な分野や強みがあります。
総合リサイクルショップに売るか、楽器専門の買取業者に売るかによって、査定額は大きく変わってきます。

楽器専門の買取業者を選ぶべき理由

特徴 総合リサイクルショップ 楽器専門の買取業者
査定の専門性 専門知識を持つスタッフが少ない場合が多い。 楽器の知識が豊富なプロが査定。楽器の特性や市場価値を正確に評価。
買取価格 マニュアルに基づいた一律の査定になりがち。 個々の楽器の状態やモデル、市場の需要を細かく反映した価格を提示。高価買取が期待できる。
再販ルート 幅広い商品を扱うため、楽器の再販ルートが限定される。 楽器に特化した再販ルート(自社店舗、オークション、海外など)を多数持つため、高く買い取れる。

あなたの楽器に最適な業者を見つけるための比較表

楽器の種類 買取業者の選び方
エレキギター・アコースティックギター ギター専門店、大手楽器店。特にヴィンテージギターを扱う業者。
ベース ベース専門の買取店、ギター専門店のベース部門。
管楽器(サックス、フルートなど) 管楽器専門の買取店。楽器の状態を細かく見てくれる業者。
ピアノ・電子ピアノ ピアノ専門の買取業者。出張買取に特化している場合が多い。
エフェクター、機材 機材全般を扱う業者。買取強化キャンペーンを利用するのも有効。

複数の業者に査定を依頼する「相見積もり」は、最も効果的な戦略です。
同じ楽器でも、業者によって査定額が数万円単位で変わることは珍しくありません。
オンラインの簡易査定やLINE査定をうまく活用し、複数の業者に手軽に相談してみましょう。


ポイント3:あなたのライフスタイルに合わせた「買取方法」を賢く選ぶ

楽器を売却する方法は、大きく分けて「店頭」「宅配」「出張」の3つがあります。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、あなたにとって最も負担の少ない方法を選びましょう。

買取方法 メリット デメリット こんな人におすすめ
店頭買取 その場で現金を受け取れる。査定士と直接交渉できる。 店舗まで楽器を運ぶ必要がある。大型楽器は不向き。 近くに店舗があり、すぐに現金がほしい人。
宅配買取 自分の好きなタイミングで手続きできる。全国どこからでも利用可能。 梱包や発送の手間がかかる。査定から入金まで時間がかかる。 忙しくて時間がとれない人。売りたい楽器が複数ある人。
出張買取 楽器を運ぶ手間が全くない。大型楽器や大量の楽器に最適。 業者との日程調整が必要。エリアが限定される場合がある。 ピアノやドラムセットなど大型の楽器を売りたい人。

まとめ|後悔しないための楽器買取チェックリスト

この記事で解説した成功の秘訣を、最後にチェックリストとしてまとめます。
売却を検討する際に、ぜひこのリストを参考にしてください。

  • ✓ 楽器の現状を正しく把握する:動作確認、クリーニング、付属品の確認を徹底する。
  • ✓ 複数の業者に相見積もりを取る:楽器の専門性や得意分野を見極める。
  • ✓ 最適な買取方法を選ぶ:店頭、宅配、出張のメリット・デメリットを比較する。

大切な楽器を売却することは、新しい一歩を踏み出すきっかけにもなります。
あなたの楽器が、次の持ち主のもとで再び輝くように、この記事が最高の売却体験につながることを願っています。
もしご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。

2024.05.27

おすすめの楽器買取サービス一覧【査定額アップのコツがわかる】

楽器を大切に扱ってきた人こそ、少しでも高値で買取してほしいと思うのではないでしょうか。
少しの工夫で買取価格が上がることもあれば、少しの手抜きで下がることもあります。
楽器を高価買取してもらうには、査定前の準備と業者選びが重要です。

本記事では「おすすめの楽器買取専門サービスと査定額アップのコツ」をわかりやすく解説します。
比較しやすいように、6つの買取専門サービスの特徴を一覧にしました。
査定で見られるポイントや高価買取のコツが理解できるので、楽器売却を検討中の人にきっと役立つでしょう。

具体的に意識することは、以下の2つ。

  1. 実績のある「楽器の買取専門サービス」を選ぶ
  2. やれる準備は査定前にすべてやっておく

とくに、楽器専門の買取サービスを選ぶことが重要。
多種多様な中古品を扱うリサイクルショップでは、正当な評価が得られない可能性があります。

保管できなくなった楽器を少しでも高く売りたい人は、最後まで読んでみてください。

おすすめの楽器買取専門店6選【比較一覧】

本記事がおすすめする楽器買取専門サービス6社を、一覧にまとめました。
業者によっては、特定の楽器に特化しています。

※情報は執筆時点のものであり、予告なく更新される場合があります。

おすすめポイント主なジャンル買取方法対応地域
楽器の買取屋さん取引件数10万件
買取実績10億円以上
買取楽器の種類が豊富
破損した楽器も買取OK
即日(最短30分)出張買取
その日・その場で現金払い
買取方法が豊富
LINE査定あり
ギター
ベース
管楽器
鍵盤楽器
店頭買取
出張買取
宅配買取
法人買取
全国
福ちゃん買取実績800万点以上
幅広い種類の楽器に対応(大型楽器は要確認)
ギター
ベース
バイオリン
管楽器
和楽器
店頭買取
出張買取
全国
楽器高く売れるドットコム運営元が東証プライム上場企業
販売経路が多く高価買取が可能
市場買取相場と独自データによる査定
ギター
ベース
打楽器
管楽器
電子楽器
店頭買取
出張買取
宅配買取
法人買取
全国
ネットオフ吹奏楽系管楽器に強い
宅配買取に特化(送料無料・買取用段ボール無料送付)
当日入金
サックス
フルート
トランペット
クラリネット
宅配買取宅配買取のみ全国
楽器買取アローズ
WEB買取に特化することでコスト削減→買取価格に還元
査定料・手数料・送料無料
査定後に即入金可能
ギター
ドラム
バイオリン
シンセサイザー
ターンテーブル
エフェクター
宅配買取宅配買取のみ全国
ピアノ買取屋さん
買取件数10万件
ピアノの買取に強い(搬出無料)
壊れていてもOK
即日対応(最短30分)
即日現金払い
LINE査定あり
ピアノ全般店頭買取
出張買取
宅配買取
全国
各買取サービスの詳細やキャンペーン情報など、より詳しく知りたい人はコチラをどうぞ。
【厳選比較】楽器買取おすすめNAVI

楽器買取で査定される3つポイント

楽器買取の査定で見られるポイントは、主に3つです。

楽器の製造年
楽器の保存状態
付属品の有無

買取した楽器はメンテナンスして、再び市場に出回る仕組みです。
人気メーカー・モデルや状態のよい楽器は需要が高いため、買取価格も上がりやすい傾向があります。

楽器の製造年

基本的に楽器は製造年が古いほど査定は低くなりますが、ヴィンテージ物のような希少価値の高い楽器は古くても高価買取が期待できます。

珍しい仕様や製造された期間が短い楽器は、とくに高値で取引されるのが特徴です。
反対に、トレンド色の強い楽器や電子機器は、古くなるほど査定が下がります。

また、人気メーカーの代表的モデルは中古楽器の中でも需要が高く、高価買取につながりやすいです。

楽器の保存状態

正常に動作することはもちろん、傷や汚れの度合いも査定ポイントです。
当然きれいであるほど高価買取に近づき、汚いほど査定は下がります。

楽器自体に価値があっても、汚れていれば本来の査定評価を得られません。
あまりにも汚れがひどいと、買取を拒否される場合も。

楽器は置いておくだけでも劣化するため、使わずケースに入れておいても汚れたり錆びたりします。
傷の修復は難しいとしても、落とせる汚れは落としておくべきでしょう。
また、楽器ケースや付属品などに付着した生活臭も、マイナス査定の要因となります。

付属品の有無

購入時に入っていたものすべてを指します。
中古楽器は新品に近い状態であるほど買取価格がアップするため、購入時に付属していたものをそろえておくことが重要です。
「本来付属しているものがそろった状態で購入したい」というニーズは多く、買取業者も査定基準に加えています。

市場のニーズ以外にも付属品をそろえるメリットがあり、査定士に以下の点をアピールできます。

丁寧に扱われてきた
購入後ほとんど使用されていない

どちらもプラス査定につながる要素です。

楽器を高額買取してもらえる7つのコツ

楽器をきれいにしたり付属品をそろえたりする以外にも、高価買取を実現する方法があります。

不要な楽器は早く買取に出す
楽器をきれいな状態にしておく
チューニングしておく
付属品を揃えておく
実績のある買取専門サービスを選ぶ
複数の買取業者から相見積もりを取る
買取の相場価格をリサーチしておく

楽器買取専門サービスの中から選ぶのがポイント。
楽器に特化した査定士でなければ、本来の価値を見抜けません。
動作確認時は実際に演奏して音を確かめるため、長く楽器に携わってきた人でなければ正当な評価は下せないでしょう。

また、自身でも市場の相場価格を知ることで、不当な買い叩きを防止できます。

不要な楽器は早く買取に出す

主な理由は以下の2つ。

製造年が古くなるほど買取価格が下がる
置いておくだけでも埃や錆などにより劣化する

発売から間もない楽器や状態のいい楽器はとくに高値で取引されるため、価値があるうちに買取に出したほうが結果的にお得です。
複数の楽器を売る場合も、新しいうちにまとめて売ったほうが高く売れる傾向があります。

今は出張査定やLINE査定など便利になっており、昔ほど手間はかかりません。
後回しにせず、不要と感じた時点で踏み切るのが高価買取のコツです。

楽器をきれいな状態にしておく

具体的には以下のような部分をクリーニングします。

汚れ

ステッカー・シール
はがした跡
臭い移り など

見た目がきれいな楽器は中古品としての価値が高くなるため、買取価格も上がります。
丁寧に扱ってきたことが査定士に伝わり、印象がよくなる効果も。
とくに、肌が直接触れる部分は、汚れが気になるポイントです。

また、楽器ケースやストラップなどの付属品に、生活臭が付着している場合があります。
楽器ケースに使える消臭スプレーを使い、対処しましょう。

注意点は「無理なクリーニングをしない」こと。
使ってはいけない薬品や誤った方法で楽器を傷つけてしまうと、かえって価値を下げます。
できる範囲で可能な限りきれいにするのが、高価買取のコツです。

チューニングしておく

買取時に、正常な音が出るかの動作確認をされます。
チューニングができている楽器は保存状態がよいと判断され、査定がプラスに働く可能性があります。
自分でできる範囲でいいので、正しい音が出る状態にしておきましょう。
ギターやベースの場合は、弦を張り替えておくのもありです。

注意点は「無理なメンテナンスをしない」こと。
初心者が見よう見まねで補修・修理すると、楽器を破損させるリスクがあります。
とくに年代物の楽器は価値を大きく損ねたり、改造歴があるとの査定を下されたりして、買取価格が低くなります。

付属品を揃えておく

具体的には以下のような付属品があります。

楽器ケース
ACアダプターなどの周辺機器
説明書・保証書・認定書

購入時の状態に近いほど需要があるため、買取価格も高くなります。
反対にそろっていないことで、査定が減額になるケースも。

エフェクターなどの機材関係には専用電源アダプターを必要とするものがあり、付属していないと商品価値がありません。
ヴィンテージ楽器の場合は認定書が付属しているか、ケースが専用のものかで買取価格が大きく変わってきます。

また、直接の付属品でなくとも、不要な周辺機器をセットで買取に出すことで査定がプラスに働く可能性があります。
なかには付属品単体で査定してくれる買取サービスもあるので、不要なら査定に出してみましょう。

実績のある買取専門サービスを選ぶ

リサイクルショップやメルカリなどでも楽器買取は可能ですが、楽器を売るなら楽器買取専門店がおすすめ。
「楽器」の知識だけでなく「買取」のスペシャリストでもあるからです。

リサイクルショップは楽器以外も対応しており、査定士が楽器の専門家とは限りません。
メルカリなどの個人間売買では、高価買取が実現したとしてもやり取りや配送の労力がかかります。

楽器買取専門店なら「確かな目利き」「買取後のメンテナンス」「販売経路」などが充実しており、こちらが余計な手間をおわずに高価買取が可能です。

たいていの楽器買取専門店には無料の事前査定サービスがあり、各業者の買取金額の目安がわかります。
迷った場合は買取実績で選ぶのもありです。

複数の買取業者から相見積もりを取る

1社の査定で決めず相見積もりを取るのは、楽器買取の基本です。
買取業者は独自の査定基準を持っており、同じメーカーやモデル・同じ保存状態でも買取価格は異なります。
得意分野や在庫状況も業者によって違うため、同じ楽器が同じ金額にはならないのです。

複数の業者に査定してもらうことで最高値を見つけやすく、安く買い叩かれるリスクも回避できます。
業者によっては他社の見積もりを考慮して、買取価格をアップしてくれるところもあります。

買取の相場価格をリサーチしておく

需要と供給によって楽器の相場は変動し、買取価格にも影響します。
売りたい楽器の現在の相場を知っておくことで、適正価格の目安をつけられるでしょう。

具体的には、ネットオークションや買取専門サイトなどで調査可能。
同じメーカー・モデルの楽器が、どのくらいの価格で取引されているかリサーチします。

とくに、出張買取の場合はキャンセルしづらい傾向があり、買取業者のセールストークに乗せられて不適正な価格で売却しがちです。
相場を知っていれば提示された買取価格に対して正しい判断ができ、買い叩きも防止できます。

楽器買取の注意点|売る際の考え方

楽器買取で1つ注意したいのが「自己査定を高く見積もりすぎない」ことです。
一度人の手に渡った楽器は、たとえほぼ未使用であっても新品と同じような買取価格にはなりません。

買取価格に期待しすぎると提示される金額にギャップを感じ、売るのをためらってしまいます。
結果、希望価格を提示する買取サービスを探し続けているうちに、売り時を逃すことになるでしょう。

市場の相場や各業者の見積もりを比較し、自己査定ではなく市場価格で最高値を目指すことが重要です。

楽器買取で利用される3つの方法

楽器買取にはいくつかの方法があり、買取業者によって対応範囲が異なります。

店頭買取
出張買取
宅配買取

それぞれに良し悪しがあるので、持っている楽器の種類や居住区・ライフスタイルに応じて選びましょう。
選ぶ際はかかる費用だけでなく、運搬の手間・待機時間・来訪準備などの「見えない経費」も考慮することが重要です。

店頭(持ち込み)買取

実店舗を持つ買取専門業者に直接楽器を持ち込む方法で、すぐに現金化できる点が魅力です。
持ち運ぶ手間がかかるため、大型楽器より小型〜中型の楽器に向いています。
楽器が好きな人なら、待ち時間に他の楽器を物色して楽しめるでしょう。

事前に査定を申し込んだほうがスムーズです。
当日に売りたい楽器を持ち込み、査定を受けます。
とくに問題がなく買取価格に納得できれば買取が成立し、手続き終了後に現金が支払われます。

店頭買取のメリット
店頭買取のデメリット
その場で現金化できる
買取価格を交渉しやすい
査定が終わるまで待つ
持ち運ぶ手間がかかる

出張買取

買取業者が自宅まで楽器を引き取りにくる方法で、楽器を運ぶ手間がかかりません。
大型の楽器に向いており、持ち運びに必要なものは業者が用意します。

訪問時に査定され、買取価格に納得できれば契約が成立し、その場で代金が支払われます。
ただし、出張買取の実施エリアや条件は業者によって違うため、確認が必要です。

店頭買取のメリット
店頭買取のデメリット
自分一人で動かせない楽器も買取可能
楽器を運ぶ手間が不要
即日現金化できる
実施には条件がある
自宅に業者が入る
査定中の立ち合いが必要

宅配買取

買取してもらいたい楽器を業者に送る方法で、待ち時間に縛られない点が魅力です。

WEB上で概算の査定額が提示される
納得できれば買取を申し込む
業者から梱包資材が送られてくる
業者に楽器が到着後に本査定金額を提示
納得できれば口座へ買取代金が支払われる

買取価格に納得できない場合は、キャンセル手続き後に楽器が返送される仕組みです。
梱包材の費用・送料・キャンセル料など、業者によって負担額が異なります。

店頭買取のメリット
店頭買取のデメリット
査定中も自由に行動できる
近くに店舗がなくても買取可能
楽器を運ぶ手間がかからない
梱包の手間がかかる
すぐには現金化できない
場合によっては自己負担が増える

楽器買取でよくある質問

【古い楽器も買取できる?】
可能です。
なかにはヴィンテージ物の楽器もあるため、確かな目利きを持つ「楽器買取専門店」へ依頼しましょう。

【壊れている楽器は買取できる?】
可能です。
事前に破損個所の詳細を伝えることで、スムーズに査定できます。
壊れている楽器でも、諦めずに買取に出してみることが重要です。

【楽器の種類がわからなくても買取できる?】
可能です。
楽器のスペシャリストがそろっている「楽器買取専門店」であれば、どんな種類の楽器でも査定できます。

【楽器買取に必要なものは?】
本人確認できる書類が必要です。

運転免許証
健康保険証
マイナンバーカード
住基カード
外国人登録証 など

※2020年2月4日以降に発行されたパスポートは、身分証明書としては使えなくなりました。
※18歳未満の場合は、都道府県の条例により買取できない場合があります。

楽器を売るなら買取専門サービスがおすすめ!

楽器を売るなら、楽器の買取だけを専門に行う業者がおすすめです。
楽器の査定には専門知識や動作確認のための演奏技術などが必要で、リサイクルショップや個人間売買では正当な買取価格で取引されない可能性があります。

買取の専門業者は引き取った楽器の再販ルートや、保管・運搬に関するノウハウも豊富です。
少しでも高価買取を目指すなら、楽器買取専門店へ依頼しましょう。

申し送り事項
・構成案に変更があります
買取方法トピックより、

委託販売

の見出しを削除しました。
理由→リサーチの結果、買取サービスを利用しなくなる要素があると判断したため
代替→

楽器買取の注意点|売る際の考え方

を追加しました。

・文字数が6000文字ほどありますが、本記事1つで楽器買取の基礎を説明する必要があると判断しています。
他の記事で楽器買取の基礎知識が必要な場合は、すべて本記事への内部リンクで完結できるように制作しました。